【男観察日記③】メガ損保マン 佐藤さん(仮名・27)お付き合い編
【佐藤さんとのお付き合い】
佐藤さんとのお付き合いは、それはそれは幸せなものだった。
今でもあの頃が人生のピークだったのではないかと思う(違うと信じたい)。
お互い就活が終わったタイミングであったこともあり、毎日いろいろなところへ出かけた。
彼の試合は毎回特等席で見たし、部活仲間、友人、家族、親戚にまで紹介しては「結婚するつもりだ」と宣言して周囲までも赤面させていた。
熱を出せば実家まで看病に来て、社会人になり出張に行けば何時間もかけて出張先まで来て。ひとときも離れられない。離れたくない。
彼の膝はいつも手の届くところにあって、触れていれば落ち着き、触れられればときめき(ちなみに体はお初に目にしたときは暗がりながらもダビデ像か!?と思ったため今回特別にひとつ前の日記に「筋肉」という評価項目を足させてもらった)、この人こそ生涯を共にする人なのだと心から信じた。
そんなお付き合いだった。
しかしふたりの関係はこの後の出来事を期に大きく変わることとなった。