アラサーはなこの男観察日記

大手総合職アラサーはなこが過去の恋愛を考察するブログです

【男観察日記⑦】メガバンカー 小山さん(仮名・28)お付き合い編

【小山さんとのお付き合い】

佐藤さんは割と典型的なデートコースを選ぶ人だった。

水族館からの夜景の見えるバー、映画からの海が見えるカフェ、汗っかきな佐藤さんが恥ずかしそうに汗を拭う姿は眩しく、可愛らしかった。

 

しかし同時にもう一人、気になる人ができてしまった。

なんと、小山さんが始めにセットした飲み会にいた男性、つまり小山さんの友人である。

彼も当時は彼女がいたが、別れたということでアプローチをかけられた。

総合商社への就職前の最後の学生時代を楽しむために金髪に染めた帰国子女の彼は、私にないものを持っているようで、かっこよく見えてしまった。

 

彼氏の友人。

これはまさにルール違反、恋愛警察即逮捕案件である。

しかしなぜだろう。ルール違反と分かっていながら気になってしまう。

そんな自分のちょっとしたプレイガール感が楽しくなってしまう…まさかあんな修羅場を迎えることになるとはつゆ知らず、女子校育ち、あほ丸出しで喜んでいたのである。

この場をお借りして当時の自分を叱りたい。

【男観察日記⑦】メガバンカー 小山さん(仮名・28)出会い編

【メガバンカー 小山さん(仮名・28)の場合】

学歴★★★★

年収★★★

容姿★★

優しさ★★★

 

【小山さんとの出会い】

小山さんとは就職活動で出会った。

信託銀行のセミナーのグループワークで同じグループになり、意気投合、そのまま小山さんの友人も含めランチをし、連絡先を交換した。

 

小山さんには同じ大学に通う彼女がいたが、後日別れたとの連絡があった。

会おうという話になったが、別れたばかりの男とふたりで会うのもなんだか気が引けたので、男女3:3で会うことにした

 

共感いただから方があれば嬉しいのだが、グループで会ったときの「ふたりだけが知り合い感」…おわかりいただけるだろうか?

「どこで知り合ったの?」「なんかふたりいい感じじゃん」まわりに冷やかされるとなんとなくその気になってくるのだ。

私はこれを"みんなで会うとなぜか親密に思えちゃう効果"(そのまま)と呼ばせていただく。

 

二次会のカラオケでも彼女のような気分で小山さんを見守り、そして小山さんに送ってもらって帰った。

 

その後は二人で会うようになり、小山さんからは「自分からするのは初めて」という告白を受けた。とにかく「初めて」に弱いはなこはいつものごとく揺らいだのだが、実は当時、もうひとり気になる男性がいた。

【男観察日記番外編】バレンタイン友チョコのお返しを比べてみた

今日は番外編としてバレンタインに友チョコを複数人にあげてみてどんなお返しがあったかを比較してみようと思う。

ホワイトデー当日にブログにアップできなかったのは、うち1名からお返しがなかったので少し待ってみた結果である。もうないものと諦めて書くことにした。

 

【バレンタインに友チョコをあげた相手】

①メガ損保マン(28)

②メガバンカー(28)

③医師(30)

 

【バレンタインあげたもの】

比較のために一律1,000円+送料相当のチョコレートをLINEギフトで渡した。

 

【お返し比較】

①メガ損保マン(28)の場合

最もリターンが大きかったのがこのメガ損保マンである。

彼とは就活時代から良き友人として友好を深め合ってきた仲である。

 

彼からは有名チョコレートブランドG****Aの3,000円相当のチョコレートセットをLINEギフトでいただいた。

さらに「取り急ぎ送るね。まん防が終わったら食事に連れて行くよ」との言葉があったから大満足である(本当に連れて行ってくれるかはさておき)。

 

②メガバンカー(28)の場合

この彼は社会人になってから合コンで知り合い、すぐに地方転勤になったがzoomをしながら映画を観たり、ゲームをしたりする仲である。

コロナ前は良き友人の一人としてたまに食事にも行っていた。

 

彼からはあまり聞いたことがない銘柄のチョコレート1,500円相当を、LINEギフトでいただいた。

しかし一緒に添えられていた言葉「距離は離れてても心はいつも一緒にいるよ、ハッピーホワイトデー」にやられてしまったので大加点されている。お返しはお金ではないのだ。心だ。そう思った。

 

③医師(30)の場合

こちらは友人の紹介で知り合った医師である。

数回会いつつ、だらだらと連絡を続けている状態であった。

結論から言うと、お返しはなかった。

 

そもそもバレンタインを贈った時点で「ありがとう!次に会ったときお返しするよ!」との「お返しなし」フラグが立っていたがまさか本当になにもないとは思っていなかったので我が身のポジティブさに呆れてものが言えない。

 

ホワイトデー3日前からぱったり連絡が来なくなったのでもはや確信犯である。

 

【結論】

ブログのネタになったことは嬉しいが、いつか本命チョコレートを渡して薔薇の花束と共に素敵なお返しをもらって幸せに暮らす日々が訪れないものかと虚しくなった。

こういった検証は心にも体にもよくないのでやめようと思う。

【男観察日記⑥】医師 小川さん(仮名・29)現在編

【小川さんとの現在】

その後、「学会が終わったらちゃんとお詫びをしたい」と言われたが学会が終わっても連絡が来ることはなかった。

 

小川さんと面と向かって接したのは正味3回ほど。

ケチなようだがあちらの勤務に合わせて深夜に会い、お腹が空いているというので料理を注文、こちらは紅茶のみでも割り勘したこと、バレンタインデーにはチョコを贈ったがホワイトデーのお返しはなかったこと(詳細は後日特集としてまとめさせていただく)など。

舞い上がって買った服や友人に「やっと運が回ってきたみたい…♡」などと惚気ていたことも含めていろいろと悔しい思い出となった。

 

小川さんにはいつかほとぼり冷めた頃に医師との合コンを組んでもらい、必ずや別の医師を捕まえてみせる。

そう誓った30の夜であった。

【男観察日記⑥】医師 小川さん(仮名・29)お別れ編

【小川さんとのお別れ】

小川さんとのお別れは突然にやってきた。

いつものように電話口で小川さんの愚痴を延々と聞いていた。

ほぼ保留音を聞いているのと同じ感覚になっていたが、この言葉は聞き逃さなかった、いや聞き逃せなかった。

 

「はなこのことタイプなんだけど、俺のためにあと3キロ増やしてくれない?」

 

私は痩せ型なのがコンプレックスだった。

 

これまで我慢してきたものが一気に込み上がってきた。

彼がイケメンなのも医師なのも親が開業医なのもどこかへ吹っ飛び、「愚痴言うだけの男かと思ってたら今度は俺のために太れだと?%#€£$!!!!!(このあたりは本ブログに少し残された気品のために伏せさせていただく)」

 

彼は黙ってしまった。

後日、当時は当直明けで眠くて変なことを言ってしまったという詫び(なんでも当直明けと言えば許されると思うな)がきたが後の祭りである。

 

私にだってプライドはあるのだ。

 

数日経つと「イケメン医師にあんなこと言うのではなかった」という気持ちとプライドが喧嘩しなくもなかったが、私は全痩せ型女性の名誉のため、イケメン医師だろうとなんだろうとお別れすると決めたのだ。

 

【男観察日記⑥】医師 小川さん(仮名・29)お付き合い編

【小川さんとのお付き合い】

小川さんはデリカシーがないところがあった。

例えば女の同僚とご飯に行った話を延々と聞かされるなど。

しかしイケメン医師となればそこは目をつぶって笑って受け流す。心を無にして、gif画像のように繰り返し頷きながら笑顔キープである。

 

また、小川さんは自己中心的でもあった。

職場で先輩医師とそりが合わない、と愚痴を聞かされる。2時間、3時間。

メールでもそれは同じである。返事がないと催促される。

かと思えばこちらの話になるとぷっつり返事は来なくなる。

それでもイケメン医師である。これに耐えれば結婚式でほれみろと自慢できる。開業医の妻という安定の未来が保証される。人は自分の求める未来のためならなかなかに我慢が効くものだ。

 

さながら就職氷河期の就活生のように、人事のご機嫌を取るように、愛想よくご機嫌を取り続けた。

【男観察日記⑥】医師 小川さん(仮名・29)出会い編

【医師 小川さん(仮名・29)の場合】

学歴★★★★★

年収★★★

(ご両親の年収は★★★★★)

容姿★★★★

優しさ★

 

【小川さんとの出会い】

小川さんとは共通の友人を通じて知り合った。

2年前に私の写真を見てから「紹介してほしい」と言い続けてきたとのこと。

友人と3人で初めて会った日には「今日のために洋服をすべて新調してきた」と言っていた。健気で可愛らしいものだ。

 

彼はイケメンであった。

しかも医師である。

しかもしかも、ご両親共に医師で開業医、そのひとり息子。

ついに来た!である。

ウェディングベルがこんなにもリアルに脳内再生されたことは未だかつてなかったのではないだろうか。うるさすぎるくらいのベルがねぶた祭りもびっくりのパレード状態である。

 

いい感じに酔っ払ってきて上機嫌になった彼は、「可愛い」「会えて幸せだ」「一緒に旅行に行きたい」さらには「結婚式はこういうのをやりたい」などなど、一緒にいる友人をも赤面させるような赤裸々発言を繰り返した。

経験上、もうこれはいける、いける度100%、神様ありがとう。結婚式は軽井沢の教会、披露宴はウェスティンホテル東京で馬車に乗って登場。ふたりは見つめ合い少し照れた表情で微笑む。ふたりの未来は輝きに満ちている。

 

友人からはとてもいいやつで一途、と聞いていた。

 

男同士で見せる顔と異性に見せる本性はこんなにも違うのか、と思い知るまでにそこまで時間はかからなかった。