【男観察日記④】不動産営業マン 高橋さん(仮名・30)お別れ編
【高橋さんとのお別れ】
あるとき高橋さんから、珍しく急に電話がかかってきた。
友人が結婚したとのこと、どうやら結婚欲がピークに達したらしかった。
高橋さんは、「はなこは結婚する気があるのか?」と聞いた。
私は高橋さんは結婚がしたいだけのように見える。私でなくてもいいのではないかと聞いた。
はなこでなきゃだめだよ、と言ってほしくてちょっと拗ねてみた、くらいのつもりだった。
高橋さんから「そうかもしれない」と聞くと一瞬血の気が引いた。そしてそれならもう無理だね、と反射的に答えてしまった。
次の日になって冷静になり、謝りの電話を入れたがもう遅かった。
その後、彼から連絡が来ることはなかった。